虚弱体質

 

 

 

 

 

下痢

小児下痢は1 才以下の乳児によく見られる病症である。一年中どの季節でも発病 するが,とくに夏と秋の季節に多く見られる。
《病因病機》
1.感受外
2.内傷乳食
3.脾胃虚弱

《治 療》
1.寒湿による下痢
温中散寒,化湿止瀉

 

便秘

 小児便秘,大便秘結不通,排便時間が長い,また大便がすっきり排出できな い病症を指す。
 《病因病機》
1.飲食不節,
2.先天不足、体質虚弱

 《治 療》
順気行滞,清熱通便

 

 

腹痛

 腹痛児によく見られる症状の一つで,腹痛の情況は複 雑である。
 《病因病機》
1.感受外邪
2.食 積
3.虫 積
4.脾胃虚寒
 
 《治 療》
温中散寒,理気止痛

 

慢性気管支炎 

咳嗽は肺臓疾病の主要な症状の一つであり,多くの疾病に見られる。
急・慢性気管支炎に相当するものである

 《病因病機》
1.外感咳嗽
2.内傷咳嗽

《治 療》

疏風散寒,宣肺止咳

 

気管支喘息

 哮喘は一般的に呼吸が荒くて,喘鳴音があり,ひどい時は口を開いて,肩を挙あげて 端坐呼吸することを指す。哮喘は広義と狭義のものがあり,広義では,心・肺の多種 の疾病が含まれるが,狭義では気管支喘息を指す。
 《病因病機》
 痰湿停聚
 衛気不固

 《治 療》
降気化痰,平喘

 

疳の虫

疳証は積滞が進行することにより,気液が枯かれて,身体羸痩を指す。
 現代医学でいう小児栄養不良は,疳証の臨床所見と似ている。小児栄養不良は摂食 不足あるいは摂食した食物を充分に利用できない結果である。
※羸痩…羸とは衰弱のことをいい,羸痩とはやせ衰えるの意。

 《病因病機》
1.飲食不節,脾胃損傷
2.脾胃薄弱,脾胃虚寒
3.寄生虫病や,ある慢性疾病も本病を引き起こす原因となる
 
 《治 療》
1.積滞傷脾
消食導滞,調理脾胃

 

夜泣き

夜泣きとは小児が日中は変わったことがないのに夜間になると泣き,あるいは毎 晩定まった時刻に泣く,ひどい場合は一晩中泣き続けることを指す。  本病は6 か月以内の乳児に多く見られる。
 《病因病機》
(1)脾 寒
(2)心 熱
(3)驚 恐
(4)食 積
 
 《治 療》
温中健脾,養心安神

 

 

 

遺尿

 遺尿とは3 才以上の小児が睡眠中に無意識に小便することを指す。

「寝小便」,「お ねしょ」「夜尿症」などをいう。

《病因病機》
先天腎気不足,下元虚冷。

《治 療》
温補脾腎,固摂下元

 

嘔吐

小児嘔吐ととは,胃気上逆により胃の内容物が口から吐き出された症状である。
 《臨床所見》
1.寒吐
2.熱吐
3.傷食吐
4.驚恐吐

 《治 療》
温中散寒,和胃降逆