肩こり |
肩こりは肩部周辺が重苦しく,だるくて,こわばったような不快な感じを指さす。 またさまざまな痛みや圧痛を伴ともない,首を回転させると張はったような痛みを感じること もある。原因ははっきりしないが,背中の冷え,過労、自律神経失調などと 関係がある。中医学では痺証に属する。 《臨床所見》 |
腰痛(ぎっくり腰) |
急性腰痛症とは前かがみで物を持ち上げた時や軽微な外傷(打
撲や捻挫 など),スポー
ツ傷害などの際に腰痛を生じた状態を言う。いわゆる「ぎっくり腰ごし」である。 般的には1 ~ 2 回で効
果が現れ,しかもその多くは再発しない。しかし,治療後すぐに重い物を背負っ
たり,腰部の屈伸運動をすることはできない。 |
五十肩(肩関節周囲炎) |
《概 要》 肩関節 の痛みで発症し,次第に痛みが増強して,やがて関節拘縮つまり骨以外の組織が固まっ て関節の動きが悪くなる状態を生じ,肩の機能障害をもたらす疾患である。40 ~ 60 歳代によく認められることから,「五十肩」と称される。 中医学では「痺証」の範囲であり,「漏肩風」,「肩痺」と称される。 《臨床所見》 初期は肩の疼とう痛つうがあって動かしづらく,関節に硬こう直ちょく感かんがあり,局部が冷える。疼痛 は徐々に頸項部ぶおよび上腕部へと放散する。疼痛は昼間軽減して夜になると重くなり, 痛みのために眠りから覚めることもある。しかし,朝になって関節を少し運動させる と,疼痛が軽減する。 (結 帯・結髪障害)。 《治ち 療りょう》 活血止痛。解離,滑利関節。 《注》 1.肩関節周囲炎に対し,鍼灸療法は治療効果・予後ともによく,治癒した後の再発が少ない。 ストレッチを組み合わせれば効果はさらに顕著になる。ただし,糖尿病、結核 の受者には治療効果がよくない。 2.肩部への風寒を避けるようにする。また過度の疲労を避ける。 |