頸椎椎間板ヘルニア |
椎間板は20 歳代になると脱水化現象を生じ,変性し始める。結果, 椎間板の機能としてのクッション効果が弱まり頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどの疾 患を発生させる。 好発部位は,第5・6 頸椎間,第6・7 頸椎間,ついで第4・5 頸椎間の順である。 40 歳以上に 好発する。中には,軽微な外傷(むち打ち損傷など)やスポーツ傷害をきっかけに発症する こともある。 《臨床所見》 (1)外側型ヘルニア (2)傍中央型ヘルニア ブラウン・セカール症候群 (Brown-Sequard Syndrome)が現れる。 ブラウン・セカール症候群:脊髄の半側が障害さ れると, ①同側の運動麻痺(錐体路)②同
側の深部感覚消失,③反対側の温度覚と痛覚の消失
が現れる。 |
頸椎ねんざ(むち打ち損傷) |
頭部への急激な外力により生じる頸椎周囲の軟部組織損傷であり,骨折や脱臼,脊
髄症状を認めないものである。 Ⅰ . 頸椎捻挫型 Ⅱ.神経根症状型 Ⅲ.自律神経症状型 Ⅳ.脊髄症状型 【検 査】 検査では,局部に痙攣している筋肉が触ふれられる。局部に軽度の腫脹や圧痛がある。 X 線診断における変化は見られないことが多い。上肢のしびれなどの神経根症状があ るかどうかに注意すべきである。 《治 療》 舒筋活血,消腫止痛,理筋整復。 |
顎関節症 |
顎関節症とは,顎関節部の疼痛,関節音,開口障害を主要症候とする病症である。 (1)関節周囲の筋肉の過度興奮あるいは過度抑制により顎関節の不安定を引き起こし て発症する。 (2)咬合異常により関節周囲筋群の痙攣を引き起こして発症する。 (3)先天性関節奇形により関節の運動異常や不安定を起こして発症する。 (4)外力,あるいは硬いものや大きい物を咀嚼するなどにより,顎関節の関節包,関 節円板,靭帯,咀嚼筋群などの組織の損傷を引き起こして発症する。 (5)慢性の損傷,例えば,長期間にわたる夜間の歯ぎしりにより関節損傷,また寒冷 刺激により筋肉の痙攣を引き起こして発症する。 《治 療》 舒筋活血,滑利関節。 |
胸部捻挫 |
重物を持ち上げたりするとき,姿勢や力の使い方がよくないことで,胸ょう壁の筋肉
や胸脇部の関節の損傷を引き起こし,胸背部の疼痛,運動制 《治 療》 寛胸理気,活血通絡,理筋整復。 |
項背筋筋膜炎 |
椎間関節症候群 |
慢性骨盤腹膜炎 |
腰椎椎間板ヘルニア |
上殿皮神経損傷 |
円回内筋症候群 |
回外筋症候群 |
尺骨神経管症候群(Guyon菅症候群) |
ガングリオン(腱鞘嚢腫) |
足根管症候群 |
足関節捻挫 |
踵骨痛 |